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(この記事は最新情報である)
TIMSSとは
■TIMSS(Trends in International Mathematics and Science Study)は、
国際教育到達度評価学会(International Association for the Evaluation of Educational Achievement, IEA)が、
1995年からTIMSS計画を実施し、4年ごとに世界の国・地域の小学4年生と中学2年生を対象に算数・数学と理科の学力を測る調査を実施しています。
■2023年の調査結果が2024年12月4日に公表されました。
2023年調査では、⽇本からは⼩学4年⽣3,875⼈(141校)、中学2年⽣3,905⼈(133校)が参加し、2023年3⽉に実施。
世界全体では、⼩学校は58か国・地域から約36万⼈、中学校は44か国・地域から約30万⼈が参加しています。
TIMSS調査結果
■TIMSSの過去3回の調査結果は以下の通りです。
■アジアが上位を独占、日本も上位安定しています。
但し「理科・小学校4年生」が順位を落とし続け、2023年はベスト5に入っていないことが少々気にかかります。
■シンガポールが不動の1位であり、また台湾、韓国も盤石の上位です(日本よりも上ですね)。
TIMSS調査結果で気にかかった点(日本がどうのという話ではなく)
■2023年調査結果の上位国の顔ぶれですが、2015年、2019年調査と比べて、特に6~10位の顔ぶれに変化が見てとれます。
■2019年以降の4年の間に「コロナ禍」があったことが、世界各国の子どもの教育に大きな影響を与えたことは間違いなさそうです。
■ちなみに、シンガポールではICT(Information and Communication Technology)を用いた教育環境も充実していて、「コロナ禍」においても、小学校から高校まで休業は1日もなかったそうです。
■次の2027年の調査結果がどうなるのか、「コロナ禍」の影響がもっと色濃く出てくるるのかもしれません。
■2015年、2019年と上位にランキングされていたロシアが、2023年はランク外であることも、気にかかります。
■2023年調査では、そもそもロシアは調査参加国に入っていません(何度も目を凝らして見ました)。
■事情はよくわからないというか、わかるというか、とにかく、その国の子どもの教育は、国の政策の根幹になるわけであり、子供の教育の状況が分からなくなってしまっているということは、非常に気がかりです。