(この記事は最新情報である)

帰化許可者数の推移

令和元年以降の帰化許可者数と、最新(法務省発表)・令和6年帰化許可者数は以下の通りです。

令和元年  8,453人
令和2年  9,079人
令和3年  8,167人
令和4年  7,059人
令和5年  8,800人
令和6年  8,863人(前年比+63人)

令和5年はやっとコロナ禍が収束し、反転増加といった数字になっていましたが、令和6年前年比微増・ほぼ横ばいという数字なりました。

平成25年以降は平成29年(10,315人)を除き、帰化許可者数は10,000人未満の年が続き、コロナ禍において令和4年は8,000人を割り込んでいましたが、上記の通り、令和5年は反転増加、しかし令和6年はそのままの勢いとはならず、意外と増加しなかったという印象です(私見)。

一方で、令和6年においては、令和7年以降の帰化許可者数の増加の前兆も見て取れます。

令和6年においては、コロナ禍において減少していた帰化許可申請者数が大きく増加、コロナ禍前の水準以上となっており、このことから、今後の帰化許可者数の増加が予想されるわけです。

ただし、申請者が増えている一方で、法務局の審査部門のマンパワーも限られているため、帰化の審査期間が、令和6年以降、特に長期化傾向になってきているということもあります。

東京の場合は、法務局への初回相談・受付の予約を入れられる日が半年くらい先になってしまうという状態になっています。

申請者数が増えたからといって、その数字に比例して許可者数が増えるかというと、少々疑問ではあります。


令和6年帰化許可者の母国の顔ぶれの変化

令和6年帰化許可者の母国の顔ぶれに、大きな変化がありました。それは1位と2位の交代。

これまで、不動の1位は韓国・朝鮮、不動の2位は中国だったわけですが、令和6年はとうとうこの順位が入れ替わりました。

中国が韓国・朝鮮を抜いて(人数差:839人)、初めて1位となりました。

そもそも、日本国内の中長期在留者数は、中国人がダントツの1位です。

出入国在留管理庁の発表によると、令和6年6月末の日本国内の中長期在留者数のトップ3は、

1位 中国    844,187人
2位 ベトナム  600,348人
3位 韓国    411,043人

となっており、中国人は韓国人の2倍以上、日本に在留しているのです。

今後は、中国が、帰化許可者数の不動の1位になるのかもしれません。

また他に、令和6年の大きな変化として注目すべきは、ネパールスリランカではないでしょうか。

ネパール令和2年に8位:100人だったのですが、その後徐々に順位・人数を上げて、令和6年には3位:585人に浮上しました。

またスリランカは、令和2年は10位:55人だったのですが、その後徐々に順位・人数を上げて、令和6年には7位:220人に浮上しています。

ネパールは、これまで3位~5位の常連国だった、ベトナム、ブラジル、フィリピンを一気に抜き去り令和5年の6位から、令和6年は3位までかけ上がったということになります。

ネパールは順位のみならず、人数も増え方が右上がりそのものであり(令和2年の100人から、令和6年は585人6倍弱)、令和7年はさらに何人まで増えるのかが注目されます。


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