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帰化に必要とされる日本語能力のレベル

■帰化審査で必要とされる日本語能力レベルとして、一般的に言われるのは、小学校3年生くらいのレベル、JLPTの日本語検定試験で、N4からN3くらいのレベルと言われます。

■しかし、仮にN4といっても、N4の問題集を見ると分かりますが、結構難しいです。

■文部科学省の学習指導要領に「別表 学年別漢字配当表」がありますが、これによると
小学校1年生:80字
小学校2年生:160字
小学校3年生:200字
小学校3年生終了までに、合計440字習うことになっています。

■ちなみに
小学校2年生で習う漢字で画数の多い字
親(16画)
頭(16画)
顔(18画)
曜(18画)
小学校3年生で習う漢字で画数の多い字
館(16画)
橋(16画)
整(16画)
薬(16画)
題(18画)
であり、小学校2~3年生でも、かなり難しい漢字を習っています。

日本語テストの違い

JLPTの日本語試験は選択式(選択肢から選ぶ)であり、文字を書く試験ではないのですが、一方で、帰化審査で行われる日本語テストは、読み書きをさせられます。

■帰化申請の相談・受付の際にも、法務局の担当者と日本語で話をするので、その受け答えが当然に観察されることになります。

■帰化の日本語テストの例としては、以下のようなものがあげられます。

ひらがな → カタカナ  に変換して書く
(とうきょう → トウキョウ)

カタカナ → ひらがな  に変換して書く
(キャンセル → きゃんせる)

反対後の漢字を書く
(高い → 低い)

文章作成問題
(今日は、じぶんの家から法務局まで、どのようにやってきたか)

帰化で求められる本当の日本語能力

■これまでご説明の通り、帰化審査で求められる日本語能力は、とにかく読み書き能力が極めて重要です(もちろん話せないといけない)。

■ですからN4~N3に合格しているからといっても、安心はできないです(N2~N1に合格している方は、読み書きも大丈夫なレベルだとは思いますが)。

■「N4~N3レベルだから自分は大丈夫」と思っていた人は、この記事を読んで不安になったかもしれませんが、しかし、「読み書き」の準備をしておけば、帰化審査における日本語テスト、それほど恐れる必要はありません。

■そもそも、小学校2~3年生レベルの漢字といっても、画数の多い難しめの漢字を書かされることはまずありません。

極論をすれば、ひらがな、カタカナを完璧に書けるようにしておけば、帰化の日本語テストは大丈夫かもしれません(100点満点は必要ないわけですから)。

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